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2021年4月20日更新
ガソリン出荷前年比大幅増 4月上旬前々年比は8割台 需要回復いぜん弱く
 4月のガソリン販売量は前年を大きく上回って推移している。石油連盟の「原油・石油製品供給統計週報」(石連週報)をもとに推計した3月末から4月上旬(3月28日〜4月10日)までの週間出荷量は平均80万4726キロリットルで、前年同期比119・4%にのぼった。前年の大幅な需要減退の反動が表れた一方で、前々年同期比は86・0%と伸び悩んでおり、需要回復に向けた動きはいぜん力強さを欠いている。
 直近の4 月第2週(4〜10日)は82万3150キロリットルで、前年同期比109・7%。前年水準は3週続けて超えており、2019年9月第4週(22〜28日)以来、およそ1年7カ月ぶりの増加基調を維持している。
 前年4〜5月は新型コロナウイルス感染拡大を受けた政府の緊急事態宣言にともない、経済活動が急激に減速した。経済産業省の「石油統計」によると、4月の国内向け販売量は2019年比77・3%、5月は77・6%と2割以上も減少。出荷量も50万〜60万キロリットル台に落ち込んだ週が多く、足元の荷動きは当面の間、前年超えを継続するとみられる。
 燃料商社筋は11日までの販売量について、直営SSを運営する事業会社のセルアウトベースで前年比107%程度とする。一方で「例年とくらべると増えてはいないだろう」とつけ加える。
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