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2021年1月23日更新
都の水力電気を販売 多摩川水系3発電所 ENEOS
需要家向け3年間で3億㌔㍗時

 ENEOSは、東京都交通局が保有する多摩川水系の3水力発電所(多摩川第一発電所、多摩川第三発電所、白丸発電所)で発電した電力を販売する。都交通局が事業提案方式で実施した水力発電所の電気売却先選定で採択された。
 3カ所の水力発電所が1年間に発電する電力量は、合計で一般家庭約3万5000世帯の使用量に相当する。2019年度の3カ所合計の販売電力量は約1億1695万6000㌔㍗時だった。
 ENEOSは、都内の業務用高圧需要家を対象に、水力発電所由来の電気を活用した再生可能エネルギーメニューを新設。2021年度から3年間で合計約3億㌔㍗時の販売を目指す。今後、需要家向けに水力発電所を紹介する機会を設ける計画だ。
 水力発電は、水量と高低差がもつエネルギーで水車を回転させ、水車に直結した発電機を回転させて発電する。太陽光発電や風力発電などが気象条件に左右されるのにくらべて、発電量をコントロールできることに加え、安定的に発電できる利点がある。
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