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2020年9月2日更新
元売仕切り値上げへ サウジ調整金反映し1円か
 今週の元売仕切り改定では、通常の週間原油コストの変動幅に加えて、サウジ8月積み調整金(前月比㌭1㌦上昇)の反映が予想される。前週末までの値動きから推計すると、調整金を含めた原油コストは前週比㍑1円強の上昇で、元売仕切りの50銭刻みの慣例にあてはめると、1円の値上げを予想する声が強い。
 陸上スポット価格は、月替わりと元売仕切り値上げを受けて、いったん上昇すると見込まれる。8月は新型コロナ影響で、夏季特有のレジャー・帰省需要が減退し、ガソリン陸上スポット玉の販売も伸び悩んだ。
 9月は秋の行楽シーズンとはいえ、8月にくらべれば需要の波は小さく、販売量の対前年比減少幅は小幅に戻ると予想される。原油価格も踊り場の様相を呈しており、東日本のスポット市場は手堅い推移が予想される。
 一方、西日本では輸入玉の価格優位が変わらず、二次基地玉の影響が大きい地域では、市場を下押す展開が続きそうだ。
 輸入安は、今冬の灯油市場にも影響をおよぼすとみられており、需要期に向けた動向が注目される。


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