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2020年7月25日更新
硫黄分ホース由来不適合増える 移動自粛の減販影響ー石油協会、4~6月期試買分析結果
 全国石油協会(山冨二郎会長)は、4〜6月期に47都道府県で行ったガソリン、軽油、灯油の試買分析結果をまとめた。今年度も対象SSを重点化する方針にしたがい実施したが、品質確保法の規格に適合していない件数の割合は総じて低い。ただ同期間は新型コロナウイルス感染拡大による移動自粛の影響でガソリン販売量が減少。ハイオクの在庫回転が鈍いSSでは、硫黄分や蒸気圧の規格不適合が増えている。
 ガソリンの試買分析は硫黄分、灯油混入、オクタン価、蒸気圧など17項目について行う。ハイオクは今期6328カ所で実施し、硫黄分7件(前年同期2件)蒸気圧8件(2件)の不適合を確認。レギュラーでは規格不適合はなかった。
 硫黄分の不適合は、ハイオクの売れ行きが鈍いSSでみられる現象で、計量機の給油ホースに滞留していた油にホースの成分が溶け出したのが原因。今期は感染拡大による移動自粛で在庫の回転が鈍くなったSSが多かったとみられている。
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