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2021年6月2日更新
ガソリン116%軽油107% コロナ影響の反転で増加前々年比は90%台 ENEOS想定5月内需
 ENEOSによると5月の燃料油の国内需要はガソリン、灯油、軽油、A重油の4油種合計で748万キロリットル、前年同月比108%と増加する見通しだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響により大きく落ち込んだ前年の反動で伸びる想定。自動車用燃料がけん引する格好だが、2019年5月との比較では95%になるとしている。
 ガソリンは359万キロリットル、116%を見込む。自動車の燃費改善など構造的な需要減少があるものの、昨年の新型コロナウイルスの影響の反転で前年実績を上回る見通しとしている。ただ2019年同月との比較では90%にとどまる。
 軽油は107%の258万キロリットル。堅調な物流需要に加え、ガソリンと同様、前年のコロナ影響の反転による伸びを見込んだ。2019年同月比では96%になるとみている。
 5月の気温は26日までの八大都市平均で18・1度。平年比で0・8度高かったが、前年比では上旬に冷え込んだことで0・2度低かった。前年より札幌で0・2度、仙台で0・5度高い一方、新潟では0・2度低い。
 こうした気温の状況を受け灯油は5万4000キロリットル、81%。オール電化などの構造的な需要減と前年の貯め込み反動で1万3000キロリットルの減少を見込んだ。A重油は7万7000キロリットル、99%を想定。燃料転換とコロナ影響で前年実績を下回る。2019年同月比では、灯油が122%、A重油は106%になる。
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