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2024年10月3日更新
週コスト間50銭規模上昇 為替円安円建て下支え サウジ調整金20銭弱上乗せ
 本紙算定による円建て週間原油コスト(ドバイ・オマーン平均)は、9月24〜30日が前回算定時から㍑40銭ほど上昇、9月25日〜10月1日が60銭ほど下落した。原油価格が軟化する一方、為替相場は円安ドル高となり、円建て価格を下支えした。またサウジアラビアの9月積みアジア向け調整金は、円換算で前月比20銭弱の上昇となっている。
 原油相場が下落基調にあるなか、サウジアラビアが㌭100㌦という非公式の価格目標を取り下げ、12月から予定通り自主減産を縮小すると報じられた。サウジやロシアなどOPECプラスの有志国8カ国は、9月までとしていた220万㌭/日の追加的な自主減産を2024年11月末まで2カ月間延長する方針を示している。
 一方、市場の反応は乏しかったものの、中東情勢は急速に悪化している。イスラエルはレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへの攻撃を拡大。9月30日に首都ベイルートを空爆したほか、1日に南部への地上侵攻に踏み切ったと伝わった。9月27日にはベイルート南郊のヒズボラ本部を空爆し、最高指導者ナスララ師を殺害した。
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