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2023年3月11日更新
石油資源開発参画 網走バイオマス発電所 営業運転全面開始 道産木質チップ100%使用

営業運転を開始した網走バイオマス発電所3号機(第3発電所)
 石油資源開発(JAPEX)などが北海道網走市で参画するバイオマス発電事業が8日、全面的に稼働した。昨年10月の網走バイオマス発電所2号機に続き、3号機が営業運転を開始。同社が国内で手がける4件のバイオマス発電事業のなかで初めて全面的な営業運転に踏み出した。
 外国産の燃料を使うバイオマス発電所もあるなか、網走バイオマス発電所では北海道産の国内材木質チップを100%使用するのが特徴。間伐材などの「未利用材」を75%、「一般材」を25%程度利用する。
 2、3号機の出力規模は各9900㌔㍗の合計1万9800㌔㍗で、年間売電量は一般家庭およそ4万7000世帯分の消費量に相当する約1億4000万㌔㍗時。再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)を活用し、北海道電力ネットワークに1㌔㍗時当たり30円程度(未利用材32円、一般材24円)で20年間売電する。
 事業主体の網走バイオマス第2発電所と同第3発電所の2社には、JAPEX、三菱ガス化学、SMFLみらいパートナーズ、東京エネシス、WIND-SMILE、日本製紙木材の6社が出資。各社の強みに応じて事業に関わる業務も受託している。
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