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2023年9月30日更新
バイオマス基油使用製品を〝横展開〟 松村石油2グレード構成で販売開始 高引火点耐摩耗性油圧作動油

新しいGSCシリーズの化粧缶(非亜鉛系)
 老舗潤滑油専業メーカーの松村石油(本社大阪市北区)は、工業用油圧作動油の新製品を開発、販売を開始した。植物由来の合成炭化水素基油を使用した工業用高引火点耐摩耗性油圧作動油「バーレルハイドロリックオイルGSCシリーズ」として売り出す。新製品は、引火点が250度以上のため消防法上、非危険物の可燃性液体類(指定可燃物)に分類されることから取り扱いが容易なのも利点だ。
 松村石油は、今年3月末からバイオマス基油を使用した食品機械用油圧作動油、食品機械用コンプレッサー油、プロセス油の3種のカーボンニュートラル(CN)対応商品「GSC」(グリーン・サステナブル・ケミストリー)シリーズを相次ぎ発売。今回の高引火点耐摩耗性油圧作動油が4種目となるため、製品開発を一層進めて横展開を加速する。
 新商品は100%植物由来の合成炭化水素基油を使用。CO₂(二酸化炭素)排出量低減、高引火点で安全な使用が可能、粘度指数が高いため広範囲の温度で使用できるほか、耐摩耗性とさび止め性に優れている。
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