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燃料最新NEWS！(前日の紙面より抜粋)
2023年1月14日更新
コスモエネHDー大規模買い付けに対抗措置　株主グループと対立鮮明　独立委設置
　コスモエネルギーホールディングスと、19・96％（４日時点）を保有する大株主グループ、シティインデックスイレブンスなどとの対立が鮮明になってきた。コスモは11日、議決権割合が20％以上に至る株式の大規模買い付け行為などが行われた際の対抗措置を打ち出した。コスモは国内大手３元売の一角をなすだけに、エネルギー安定供給の観点でも、同社の事業の方向性への影響が注目される。

　大規模買い付けに先立って株主意思確認総会を実施し、株主の総体的な意思を確認。出席議決権の過半数が承認した場合、対抗措置（全株主への新株予約権の無償割当）を発動する。株主が新株予約権を行使するなかで、会社側が非適格者の権利行使を認めなければ、非適格者の株式割合が低下する仕組み。
　コスモは一連の対応で、取締役会の恣意（しい）的な判断が働くことを防ぐため、独立委員会の設置も決めた。同委員会は、対抗措置発動の是非などについて取締役会に勧告する。
　今回の措置に至るまでにコスモは、旧村上ファンドの村上世彰氏との関係が強いとされる、大株主のシティインデックスイレブンス、同社共同保有者野村絢氏、レノなど（以下シティ）と複数回にわたり面談を重ね、野村氏の実父である村上世彰氏とも意見を交わしてきたという。
　シティ側は当初、会社側の「20％以上の株式の買い増しは差し控えて」との要請に対し「20％以上の取得予定はない」としていたが、昨年11月18日の面談時に従来の姿勢を覆して30％保有の意向を示し、同月25日には30％を取得しない代わりに村上氏が推薦する人物を取締役候補者とすることを希望する意向を示したという。
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