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2021年12月20日更新
工業用潤滑油堅調7.6%増 自動車用2ヵ月減生産停滞で 経産省10月集計
 潤滑油販売が好調に推移している。経済産業省の集計によると、10月の自動車用と工業用、船舶用を合わせた潤滑油販売量(製造業者と輸入業者の消費者・販売業者向け)は19万7921キロリットル、1・5%増加し、2月から9カ月連続で前年実績を上回った。2019年同月比では0・3%減とほぼ新型コロナウイルス禍前の水準を回復した。ただ9月に続いて10月も工業用が自動車用の不振を補った格好で、油種によっては2ケタ台の減少もみられる。

 潤滑油需要に影響する自動車メーカー8社の10月の国内生産は40・2%大幅減。世界生産台数は24・2%減少した。半導体不足や東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大などによる部品供給の停滞が響いた。潤滑油専業メーカーの中には自動車業界向け需要の下降傾向を経営におよぼす要因にあげる企業がみられる。
 トヨタ自動車はダイハツ工業と日野自動車を合わせたグループ全体で47・6%減、本田技研工業は25・7%減少し、ともに8月から3カ月連続で前年実績を下回った。日産自動車は44・9%減少した。


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