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2021年11月17日更新
陸上スポット11月第3週 ガソリン上下差縮小
 原油価格の上下動を受けて、陸上スポット市場も方向感をつかみにくい展開に入っている。商社系、広域特約店よると、11月第3週前半時点のガソリン(首都圏・製油所渡し)は㍑129円80銭〜130円80銭が主流で、前週前半比30銭〜1円安。前週に高値感のあった業者が値を下げ、上値と下値の差が縮小した。
 卸業者の間では、次回の元売仕切り改定について、値下げが続くかどうかの見極めが行われていたが、日が進むにつれて「小幅値上げになりそうだ」(広域特約店)との見方が強まり、先取り値下げは進まなかった。
 11月の原油価格は、前月までの騰勢が弱まり、下落方向の材料にも反応を示す日が増えている。元売の仕切り改定も上げ下げが一定しない状況が続きそうで、スポット玉を扱う卸業者にとっては売り時の見定めが難しい。
 中間留分の中心値は灯油77円50銭〜79円50銭、軽油(未課税)78円〜79円50銭、A重油76円〜77円50銭で、いずれも前週前半比30銭〜1円下落した。
 灯油は、ラニーニャ現象の発生が取り沙汰されるなど、寒波の強まりが予想されている。ただ足元ではまだ暖かい地区が多く「アイドリングが続いている」(都内卸業者)状況だ。軽油は神奈川で77円台前半の安値情報が聞かれ、従来の千葉安・神奈川高とは趣を異にしている。


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