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2021年9月14日更新
三愛石油中計策定 成長実現へ経営基盤再構築

各事業の展望を説明する塚原社長
2023年度経常益1130億円以上
新規事業開発、M&A投資

 三愛石油が2023年度までの中期経営計画を策定した。2030年度を目標に「低炭素・循環型社会」に適応した事業構造の構築を目指す。航空・石油関連事業を中心とした事業から、1000億円規模の投資を通じてSSの新業態や新規事業など、成長の可能性がある事業の収益確立を図り、需要減に左右されにくい事業構造をつくるのが狙いだ。

 脱炭素社会の流れなどにより業界環境が変化するなか、SSの新たな収益モデル開発や再生可能エネルギー関連の事業に着手し、事業領域の拡大に取り組んでいく。
 同社はこのほど、オンライン上で第1次となる中期経営計画の説明会を行った。塚原由紀夫社長は「将来を見据えた事業ポートフォリオに向けて進化する必要がある」と述べた。中計達成に向けて、2030年度までに成長・安定基盤領域を中心に1000億円規模の成長投資を検討する方針を掲げた。
 このうちガスや化学品関連などの成長事業に300億円、効率化事業と位置づけた石油関連事業には更新投資を中心に250億円投資する。安定基盤事業の航空関連事業には400億円を投資。グループシステムの基盤刷新などに50億円を振り分ける。
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