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2021年5月24日更新
2021年世界で9646万㌭/日 OPEC需要予測据え置く
 OPEC(石油輸出国機構)はこのほど公表した5月月報で、2021年の世界石油需要予測を前年比595万㌭/日増の9646万㌭/日とし、前月予想を据え置いた。
 OPECは4カ月連続で2021年の需要予測を上方修正してきたが、今回はインド、ブラジルの新型コロナウイルス感染再拡大を受けて、上半期の需要想定を下方修正したという。ただ下半期はアメリカの輸送燃料に関する前向きなデータ、多くの地域でのワクチン接種拡大を楽観材料にあげ、年全体では見通しを変えなかった。
 OECD諸国の需要は前年比270万㌭/日増を見込み、けん引役はアメリカ。非OECD諸国は330万㌭/日増を見込み、中国やインド、他のアジア諸国の需要回復を織り込んでいる。
 OPECプラスは、次回閣僚会合を6月1日に開催し、今後の協調減産について話し合うとみられる。すでに5〜7月の段階的減産縮小に合意しているが、合意後も原油市場は堅調を保っている。
OPECが需要動向に変化はないと評価しているなら、減産方針の大きな変更は予想しにくい。


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