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2021年4月15日更新
地下タンク入れ替えベーパー回収設備 石油協会きょうから受付開始
SS災害対応力強化補助

 資源エネルギー庁が、2020年度補正予算で手当てした石油製品安定供給確保事業が始まる。
 災害時に備えSSにガソリンや軽油の在庫を確保しておくため、容量が大きい地下タンクへの入れ替えと、ベーパー回収装置付き計量機・荷卸し設備の導入を支援する。実施主体の全国石油協会はきょう14日から両事業の補助金申請の受け付けを開始する。
 ◎地下タンク大型化入れ替え工事
 既設のSS地下タンク・配管を大型の二重殻タンク・樹脂製配管に入れ替えるための事業の予算額は約1億1000万円。28日まで申請を受け付ける。
 SSの災害対応能力を強化するのが目的であるため、新たに設置する地下タンクの容量が、入れ替え工事前よりも増加する分について、工事費を補助する制度になっている。補助率は企業規模やSSの所在地によって複数設定。補助対象経費の上限は土壌浄化費用を含めて2000万円としている。
 中小企業は市町村が策定する総合計画に石油製品の安定供給維持・確保が位置づけられた過疎地域にSSがある場合は「4分の3」を、これ以外の過疎地域の場合は「3 分の2」を適用する。過疎地に限らず全地域で、いわゆる見なし大企業も対象にするが補助率は「4分の1」になる。
 例えば既設の20キロリットルタンクを40キロリットルタンクに入れ替え、容量を20キロリットル拡大する場合、補助対象経費がタンク入れ替え工事費50万円、その他の工事費250万円とすると、補助率「3分の2」では、補助金額は200万円になる。
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