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2021年4月14日更新
首都圏ガソリン113 円〜114円50銭 原油予測しづらく数量優先も 陸上スポット4月第3週
 原油価格は上げ下げの方向感がはっきりしない状態が続き、陸上スポット玉を取り扱う卸業者の販売姿勢は、月前半から数量確保を優先している感がある。次回の元売仕切り改定は値下げが予想されているが、スポット価格については「先取り値下げはあっても、仕切りの下げ幅を超える下落にはならない」(商社系特約店幹部)との見方が聞かれる。

 商社系、広域特約店によると第3週前半の陸上スポット中心値(首都圏・製油所渡し)はガソリン㍑113円〜114円50銭、灯油62〜64円、軽油(未課税)62円50銭〜64円、A重油60円50銭〜61円50銭となった。
 大半の卸業者が元売仕切り改定通りに、提示値を1円引き上げたが、一部では前週水準に据え置く業者もみられた。コストの上げ下げを予測しにくくなり、広域特約店の卸担当者は「できるだけ高値の週に売りたいが、今月は見極めにくいので月初から積極的に売っている」と話す。
 卸業者の方針が、月前半に販売意欲を強めるところと、後半に売りに出るところに分かれると、結果的にスポット市場の下値は月を通じて引き上がらず、底ばいを続ける可能性がある。
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