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2020年10月19日更新
OPEC2020年石油需要予測 6万㌭/日上方修正
 OPEC(石油輸出国機構)はこのほど公表した10月月報で、2020年の世界石油需要見通しを前月予想から6万㌭/日上方修正し9029万㌭/日とした。2020年の予測を上方修正するのは3カ月ぶり。
 OPECの予測通りなら前年比では947万㌭/日の減少となる。OECD(経済協力開発機構)加盟諸国では、夏場のドライブシーズンに期待された需要回復が不発に終わり、6万㌭/日以上の下方修正を余儀なくされたという。一方で非OECDの需要は、中国経済が回復過程に入り、予想を上回る増加により他国の減退を相殺する見込み。
 対照的に2021年の世界需要は9684万㌭/日とし、前回予想から2万㌭/日下方修正した。引き続き世界経済の回復が緩慢なことを反映した。
 OPECによると、LPガス、ナフサなどを含む軽質留分と軽油の需要は、主に中国、米国の産業活動や石油化学部門の需要増がサポートするという。
 他方、需要成長の抑制要因としてテレワークや遠隔教育の増加、国際ビジネス、旅行の減少、交通部門の効率化、発電政策転換、燃料補助金の減少などをあげている。


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