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2020年7月30日更新
販売業者ー臨戦態勢、サウジ調整金上乗せ 今週仕切り反映観測で
 販売業者の間では、かねてから話題にのぼっていたサウジアラビア原油7月積み調整金の大幅値上げについて、7月30日改定分の元売仕切りに反映されるとの観測が強い。これに合わせて、スムーズな末端転嫁への機運が高まっている。
 サウジ7月積み調整金(アジア向け・アラビアンライト)は、前月比㌭6㌦10㌣上昇した。足元の為替レートで㍑換算すると約4円にあたり、販売業界では実質8月第1週となる今回の仕切り改定で、通常の週間原油コスト変動に4円が上乗せされるとの見方が強まっている。
 コスト転嫁に関しては多くの販売業者が、6月下旬から7月中旬にかけての3週連続1円値上げを小売価格に反映するのが遅れ、マージンを減らした。ただ今回は予想通りなら上げ幅が4円と大きく、現金価格については「カブれる規模ではないので、かえって末端転嫁は進みやすい」(都内ENEOS系特約店主)との意見が聞かれる。
 対応が難しいのは掛売価格だ。SS関係者からは「ちょうど月が替わるタイミングなので、値上げしたいのはやまやまだが、額が大きいので元売の仕切り方針が分かるまでは上げにくい」と消極的な声があがる一方、「(仕切価格は)今週でなくても来週は上がる。前月からの小刻みな値上げもカブったままなので、とりあえず5円は上げさせてもらう」と方針を決めたSSもある。
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