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2020年2月1日更新
セルフ給油許可にAI活用 コスモ石油都内SSで実証ーエネ庁松浦課長が視察

コスモ担当者の説明を聞く松浦課長(右から2人目)
 SSの給油許可・監視業務にAI(人工知能)を活用して省力化できれば、スタッフの業務範囲が大きく広がる-。経済産業省の令和元年度次世代燃料供給体制確立に向けた技術開発・実証事業の一環で、コスモ石油マーケティングが実施する「セルフSSにおけるAIによる給油許可技術開発」は、そうした可能性を一歩進める取り組みだ。

29日には資源エネルギー庁の松浦哲哉石油流通課長が、実証試験中のセルフピュア東十条SS(東京都北区)を視察し、担当者から説明を受けた。
 同SSでは、マルチ式計量機3基による6レーンの給油ゾーン、および灯油販売ゾーン上部に監視カメラ、サーモカメラを設置。給油車両や来店客の給油動作などを、AI解析システムで「給油OK」「NG」「判定不能」の三つに区分し、実際のSSスタッフによる給油許可の判断と照合して精度の検証を進めている。SS現場での運用は12月上旬にスタートし、2月中旬まで実施する予定。一定のデータを積み上げた後は、最終試験を実施し完成度を確認する。
 ほかにセルフステーション大曲(北海道広島市)でも同様の実証運用を進めており、今回の取り組みを通じて①AI監視のカバー範囲②解析精度③サーモカメラの実用性④降雪など天候による動作影響⑤実店舗で適用可能な設備構成⑥AI導入による業務効率性-などを検証していく。
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