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2025年12月30日更新
来年度予算案総額5711億円 ゼロエミッション船建造ブルーカーボン後押し 環境省
 環境省は、一般会計と特別会計を合わせた総額5711億円の2026年度予算案をまとめた。水素やアンモニアなどを燃料とし温室効果ガス(GHG)を排出しない「ゼロエミッション船」の建造・導入や、海草などにCO₂(二酸化炭素)を吸収させる「ブルーカーボン」の取り組みなどを後押しする。
 前年度当初予算額から4%減少する。内訳は一般会計が7%増の1570億円、エネルギー対策特別会計が「GX経済移行債」を活用したGX推進対策費と合わせて5%増の2061億円、東日本大震災復興特別会計が17%減の2080億円で、復興特会の減少が全体を押し下げる。
 ゼロエミッション船関連では、舶用・造船事業者向けの設備投資喚起に47億1000万円増の149億1000万円を計上。エンジンや燃料タンクなどの生産設備の整備・増強を促す。海運事業者向けの船舶の導入補助には新たに12億円を要求する。
 ブルーカーボンについては新規で1億円を充て、カーボンクレジット創出・利活用に向け大規模な実証事業の立ち上げを支援する。
 冬季の灯油需要に影響する住宅の断熱化・省エネ化の助成には80億円を盛り込む。
 また2026年度への繰り越しも想定する2025年度補正予算では、トラック・タクシー・バスなど商用車の電動化補助に300億円、既存住宅の断熱窓への改修助成に1125億円を確保するなどしている。
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