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2024年6月25日更新
工業用2ヵ月ぶり前年超え 0.9%増10万4244㎘ 4月潤滑油販売
 工業用潤滑油の4月の販売量が前年同月比0・9%増加し2月以来、2カ月ぶりに前年実績を上回った。経済産業省の集計によると、自動車用、工業用、船舶用を合わせた潤滑油販売量は17万2525キロリットル、2・1%減少した。前年割れは2カ月連続。ガソリンエンジン油やエンジン油以外の車両用の落ち込みが大きく、工業用の増加分では補い切れなかった格好だ。

経産省集計
 販売量は製造業者と輸入業者の消費者・販売業者向け実績。4月の鉱工業指数動向(確報)によると、前月比の生産は製造業16業種中、航空機用発動機部品などをつくる輸送機械工業をはじめ化学工業、汎用・業務機械工業など8業種が低下。他方で生産用機械工業や金属製品工業など8業種は上昇し、半数ずつに分かれている。
 他方、自動車メーカーの国内生産動向をみると、品質の試験を巡る不正が発覚したトヨタグループは、トヨタ自動車が7・9%減少し3カ月連続の前年割れ。ダイハツ工業と日野自動車を加えたグループ合計では19・1%大幅減と4カ月連続で前年実績を下回った。
 日産自動車は9・8%減。マツダは乗用車が減少したことで13・2%大きく後退した。各社が生産を落とす一方、本田技研工業は24・8%大幅増。3カ月ぶりに前年実績を上回っている。
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