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2024年3月26日更新
C重油9000円超大幅下落 HS8万円台で決着LSは10万円割る
 ENEOSは大手需要家との交渉により、2024年1〜3月期のHS(高硫黄)C重油価格を決めた。硫黄分3・0%、サイト60日、平水湾内運賃ベースはキロリットル8万3270円に、前期(10〜12月)比9190円下落する。一方、ENEOS所定の算定方法で打ち出すLS(低硫黄)C重油(硫黄分0・3%、平水湾内ベース)はサイト30日が9万7500円、60日が9万7550円にいずれも9170円引き下げる。
 1〜3月期の価格には主に12月から2月の原油輸入価格、為替レートなどのコスト変動が反映される。
 下落はHS、LSC重油ともに前年1〜3月期以来、4四半期ぶりとなる。10〜12月期はHS1万350円、LS1万1960円の大幅値上げだったが、当期は一転して大きく下落した。
 HSC重油は主に一般産業用ボイラー燃料として使用される。当期は生産品CIF6660円、為替レート1400円、ボンドバンカー960円、一般管理費160円、金利10円がコスト下落要因となった。OPECプラスが11月末の閣僚会合で協調減産拡大を見送り、12月以降の原油市場が値位置を下げた影響が表れた。
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