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2023年1月23日更新
IEA予測2023年 石油需要1億170万㌭/日 コロナ禍前の基調に回復
 IEA(国際エネルギー機関)は1月月報で、2023年の世界石油需要を前月比190万㌭/日増の1億170万㌭/日と予想した。前月予想からは10万㌭/日の上方修正。新型コロナ禍前の予想水準に戻り、実現すれば過去最高となる。
 中国のコロナ政策の変化が需要回復につながるという。IEAは需要の伸びの半分は中国によるとしている。
 石油供給は1億100万㌭/日を見込む。前月予想を20万㌭/日上方修正したが、需要予想に対し70万㌭/日の供給不足となる。第1四半期は前年からの供給過剰を引き継ぎ、不足は年後半にかけて進行する見通しだ。
 IEAは2023年の石油市場の不確定要素にロシアと中国を上げている。ロシアの12月の供給量は、EU(欧州連合)やG7(主要7カ国)の制裁強化によって前月比20万㌭/日減の780万㌭/日にとどまったとされる。OPECプラスの目標を約268万㌭/日も下回っている。
 ロシアの供給が減れば、2023年の世界市場のタイト感はさらに強まるが、一方で需要増の半分を占めるとされる中国の回復も流動的だ。
 OPEC(石油輸出国機構)の最新予想では、2023年の世界石油需要は1億177万㌭/日で、IEAとほぼ同水準となった。前年比では222万㌭/日増で、OECD諸国が30万㌭/日増、非OECD諸国が190万㌭/日増としている。


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