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2021年10月20日更新
潤滑油8月販売量 復調顕著7ヵ月プラス 13・7%増舶用除き伸長
 潤滑油販売量の復調が顕著だ。経済産業省の集計によると、自動車用と工業用、船舶用を合わせた8月の販売量(製造業者と輸入業者の消費者・販売業者向け)は16万3308キロリットル、前年同月比13・7%増加した。増加は2月から7カ月連続。2019年同月比では4・3%減だが、マイナス幅は徐々に圧縮している。8月は自動車工業など多くの業種で前月比の生産が不調だったが、潤滑油専業メーカーからは「全体として回復傾向」の声も聞こえる。前々年比は4.3%減 自動車用は合計で5万7472キロリットル。5・1%増加し、3月から6カ月連続で前年実績を上回ったが、2019年同月比では6・4%減となる。主力のガソリンエンジン油は2万6921キロリットル、前年同月比1・9%増加し、3月から6カ月連続で前年実績を超えた。
 建設機械用や農業用を含めたディーゼルエンジン油は1万5091キロリットル、9・4%増加し2カ月連続のプラス。ATフルード(自動変速機専用油)やCVTフルード(無段変速機専用油)などのエンジン油を除いた車両用は1万5460キロリットル、6・9%増と7カ月連続で前年実績を上回った。
 自動車メーカーの8月の国内生産は、トヨタ自動車がダイハツ工業、日野自動車を含めたグループ全体で11・4%減、本田技研工業は44・1%減少した。それぞれ2月以来6カ月ぶり、5月以来3カ月ぶりに前年実績を割ったが、日産自動車は18・1%増加した。生産は各社でバラついたが、「アフターマーケットの潤滑油が復調している」(業界筋)との見方もある。
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