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2021年10月4日更新
ENEOS9月内需想定 燃油4種99%778万㎘ ガソリンだけ前年割れ
 ENEOSの見通しによると、9月の燃料油国内需要はガソリン、灯油、軽油、A重油の4油種合計で778万キロリットル、前年同月比99%と前年実績を下回る。2019年9月との比較では90%になる。減少はガソリンが主因。他の3油種は新型コロナウイルス禍で需要が落ち込んだ前年の反動などで伸びるが、ガソリンは移動の停滞が響いて20万キロリットル程度下回る見込みだ。
 輸送関連油種のなかでもガソリンは95%の385万キロリットルと400万キロリットル割れを想定。自動車の燃費改善など構造的な要因に加え、コロナ影響で前年実績を下回る見通し。前々年同月比では88%になる。
 一方、軽油は好調。101%の269万キロリットルを見込む。堅調な巣ごもり需要を背景に、前年のコロナ禍影響の反転で伸びる見通し。ただ前々年比では93%にとどまる予想だ。
 灯油は56万キロリットル、110%。前年が高在庫だったことによる反転増で5万キロリットルの増加を見込んだ。前々年比は81%としている。
 A重油は101%、68万キロリットルを見込む。前々年比では99%。燃料転換などの構造的な要因とコロナ影響が下押しするものの、台風接近で落ち込んだ昨年の反動で前年を上回るとみている。


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