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2020年7月11日更新
7月上旬安値玉流通減る 陸上スポット市場穏やか 元売仕切り先高予想受け
 7月上旬の陸上スポット市場は、穏やかな展開をみせた。理由のひとつはコスト上昇の継続だ。原油価格は6月前半までの急回復こそ一服したが、緩やかな上昇基調は続き、元売仕切りは3週連続で全油種㍑1円の値上げになった。
 サウジ調整金の上昇が元売の原油コストを押し上げ、8月第1週の仕切り改定が通常の週次変動幅以上に引き上がると予想されている点も、市場の緩みにくさにつながっている。先高が明確なら、月次平均で仕入れを行うスポット卸業者は、可能な限り高値のタイミングで玉を販売しようとするため、足元では市場を下押す安値玉の流通が減っている。
 新型コロナウイルス感染拡大下の需要低調は続いているが、ガソリンに関しては供給にダブつきがみられない点も要因にあげられる。
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