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2020年3月5日更新
週間コスト大幅低下 3円50銭〜4円規模 新型コロナ拡大、油価急落
 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を背景に、原油相場は急落した。本紙算定の円建て週間原油コスト(ドバイ、オマーン平均)は2月25日〜3月2日が前週から㍑3円50銭、2月26日〜3月3日が4円規模で下落した。原油コストを反映すれば、当週の元売仕切り改定は大幅な引き下げが見込まれる。

 各国で新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、エネルギー需要減退につながる経済の減速懸念が強まった。米国では2月27日にダウ工業株30種平均が過去最大の下げ幅を記録したほか、各国の株式市場でも売りが広がった。
 ただ算定期間終盤には原油と株価は値を戻している。主要中央銀行が協調的な金融緩和に踏み切るとの見方や、OPEC(石油輸出国機構)とロシアなどの主要産油国が5、6日に開く会合で減産規模を拡大するとの観測が材料視された。
 指標原油(期近、終値)は、2月28日に米国産WTIが㌭44㌦76㌣と2018年12月下旬以来、1年2カ月ぶり、北海ブレントは50㌦52㌣と2017年8月中旬以来、約2年半ぶりの安値をつけた。2日には持ち直したものの2月25〜28日までの下落幅はそれぞれ5㌦14㌣(10・3%)4㌦43㌣(8・1%)に達した。中東産ドバイ、オマーン平均は2月25日〜3月2日が前週から4㌦50㌣、2月26日〜3月3日が5㌦ほど値を下げている。


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