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2019年10月30日更新
元売仕切り3週上げへ、原油相場じり高継続で
 10月中旬以降、原油価格はじり高が続いており、当週の元売仕切り改定も3週連続で値上げになりそうだ。
 指標原油の米国産WTI(期近・終値)は、10月上旬に㌭52〜53㌦台で推移していたが、中旬は53〜54㌦台に値位置を上げ、さらに前週後半には56㌦台に引き上がった。
 OPEC(石油輸出国機構)やロシアなどの協調減産が、12月総会で強化されるとの観測を市場が織り込み始めている。また前週は米国内在庫の減少も、原油市場の上げ材料となり、サウジ攻撃後の反動安から、局面が変わった印象だ。
 北海ブレントや中東原油も、価格変動はほぼ同様の傾向を示している。一方、外国為替市場のドル円レートは、大手銀行のTTSベースで1㌦109円台と、小幅な値動きが続く。
 元売によって、仕切り算定に用いる原油が異なり、微妙な価格差が生じるが、今週の仕切り改定に対する市場筋の予想は、1円程度の値上げが大勢とみられる。


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