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2019年8月28日更新
ガソリン・中間留分上昇 陸上スポット、コスト連動型回復へ
8月最終週前半

 8月最終週の陸上スポット市場は、中旬までのコスト下落局面でみられた先取り値下げが影を潜め、落ち着きを取り戻した。前週の元売仕切り値上げ(大手3社とも全油種㍑50銭)に続き、今週も値上げ改定が予想されている影響とみられる。
 商社系、広域特約店によると、週前半時点の京浜地区・製油所渡し中心値は、ガソリンが前週比横ばいから1円高の109円80銭〜110円30銭となった。下値圏の卸業者で底上げが目立ち、上値との価格差が縮小した。
 市場筋では、今週の元売仕切り改定を50銭〜1円の値上げと予想しており「仕切り値上げが決まれば、月末にかけて価格はもう一段引き上がる」(商社系特約店)との観測が聞かれる。輸入玉の影響が強い阪神地区とくらべて、京浜地区のスポット価格が穏やかに推移しているのは、卸業者の目標販売数量の消化が順調に進んだ影響とみられる。
 中間留分は3油種とも、前週前半比で横ばいから50銭の上昇が主流になった。灯油が底上げした一方、A重油は盆期間の出荷低調のリカバリーで据え置きが目立つ。
 中心値は灯油が57〜59円、軽油(未課税)57円50銭〜59円、A重油55 円50銭〜57円。ガソリンとは異なり、中間留分は3油種とも、地域間の価格差がほとんどみられない。


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