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2023年9月6日更新
宇佐美鉱油 自動運転開発会社に出資 TSの機能追加など 拠点整備を前向き検討

記念撮影に応じる各社代表(前列中央=下村CEO、同右端=細野常務)
 宇佐美鉱油は1日、三井物産、三菱地所などが出資する自動運転技術開発のT2(千葉県市川市・下村正樹代表取締役CEO)に資本参画した。出資額は約5億円。T2が実施した総額35億円の第三者割当増資に応じたもので、トラックドライバー不足に起因する物流危機に対して燃料供給者の立場から課題解決に取り組む。同日に東京都内で合同記者会見に臨んだ。
 T2は昨年8月に設立。今年4月には高速道での自動運転トラックの自律走行に成功している。6月にはプレシリーズAラウンドとして12億5000万円の資金調達を行い、今回のシリーズAラウンドと合わせて47億5000万円に資本を拡大した。
 下村CEOは資本増強について「今後も80億円の資金調達によって130億〜150億円規模を想定している」と言及。レベル4自動運転技術による幹線輸送サービスの開発を加速させるとともに、物流・金融・通信・化学・小売りなど多様な産業と共同で自動運転を用いた物流インフラの構築を推進していく方針だ。将来的には「自動運転技術を駆使した物流事業者として幹線輸送に進出する」とのビジョンを明らかにした。
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