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2023年8月4日更新
ENEOS 石化プラント自動運転達成 AIシステム常時使用で1月から

ブタジエン抽出装置
 ENEOSは、深層学習の最先端技術を開発しているプリファードネットワークス(本社東京都千代田区、PFN)と、製油所石油化学プラントでの自動・最適運転システムによる効率運転を達成したと明らかにした。
 1月に石油精製・石油化学プラントを自動運転するAI(人工知能)システムの常時使用を、ENEOS川崎製油所石油化学プラント内のブタジエン抽出装置で開始。このほど手動操作を超える経済的で高効率な運転を達成した。
 同AIシステムは、ENEOSとPFNが共同開発。人の技量に左右されないプラント安定運転の確立による保安力向上に貢献する。制御対象としている要素数(13個)や予測に使用する入力センサー数(363 個)で、AI技術を用いた実際のプラントでの自動運転の事例では最大級の取り組みという。
 両社は2021年12月に2日間の自動運転成功後も試験運転を重ね、その過程でプラント自動運転AIシステムによって、装置全域に対して原料処理量の変更などにともなう運転変動を安定化。あわせて手動操作を超える経済的で効率的な運転を達成した。
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