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2023年4月14日更新
実質仕切り80銭下げ 自主算定4円50銭上げも補助金増で帳消し 大手元売3社
 OPECプラス有志の減産表明を受けて原油価格が上昇し、13日から19日適用分の燃料油価格激変緩和補助金は㍑17円20銭に、前週比5円30銭増額された。元売の仕切り値上げを帳消しにし、実質的には80銭の値下げとなる。ENEOS、出光興産、コスモ石油マーケティングが打ち出した仕切価格は、いずれも4円50銭の上昇だった。実質仕切りの下落は2週ぶり。元売算定分の上昇は2週連続になる。

 ENEOSは12日、13日から19日分に適用するガソリン、中間留分の「基準価格」を系列特約店に通知した。特約店筋によると、ガソリン、灯油、軽油、一般A重油、LS(低硫黄)A重油の全油種が前週比㍑4円50銭の値上げだった。4円50銭の上げ幅は2週連続となる。
 OPECプラスの一部参加国が5月から今年末まで自主的追加減産を表明したのを受け、原油相場が大幅に引き上がったことを反映したとみられる。
 ENEOSの自社算定分の値上げは、全油種とも6〜12日分から2週連続。今週は政府の仕切り補助が17円20銭と大幅増額になるため、実質仕切り改定は全油種が80銭の小幅値下げに転じる。実質仕切りの値下げは3月30日〜4月5日分(1円10銭)以来、2週ぶり。
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