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2022年11月22日更新
ガソリン灯・軽油規格不適合5.4%減少 軽油クマリン検出3分の1
石油協会7〜9月試買分析

 品質確保法で定める規格に適合しない石油製品が、7〜9月期にガソリン(ハイオク、レギュラー)、軽油、灯油の4油種合計で139件と前年同期比8件減少(5・4%減)したことが、全国石油協会(山冨二郎会長)のSS試買分析結果でわかった。軽油の硫黄分不適合が半減したほか、引火点不適合と、識別剤クマリンの検出が3分の1に減ったのが目立っている。
 石油協会は試買対象SSを重点化して行っている。7〜9月期は全国でハイオクを7283SSについて実施。規格不適合は8件で2件増加した。硫黄分が3件(前年同期4件)、蒸気圧は5件(2件)あった。
 硫黄分の不適合は、計量機の給油ホース内に滞留したハイオクにホースの成分が溶け出す、いわゆる「ホース由来」が原因。ハイオクなどの回転が遅いSSでみられる現象だが、今期は前年同期より1件少ない。
 蒸気圧はタンク内に残留した通常期の規格品の影響が4件のほか、軽質分の揮散による蒸気圧の低下が1件あったとみている。
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