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2021年2月17日更新
陸上スポット上げ続く 首都圏ガソリン107円80銭〜109円30銭 原油高で卸業者売り時探る
 商社系、広域特約店によると2月第3週前半時点の陸上スポット価格(首都圏・製油所渡し)は、ガソリンが㍑107円80銭〜109円30銭中心で前週前半とくらべて2円〜2円50銭上昇した。前週の元売仕切りはENEOS、出光興産、コスモ石油マーケティングともに全油種2円50銭上昇し、陸上市場も引き上がった。
 原油価格の動向から次回仕切り改定も1円以上の値上げが濃厚と予想され、前週の大幅仕切り値上げは比較的堅実にスポット市場に反映された。ただ10都府県で緊急事態宣言が継続するなかでガソリン需要は低調に推移している。前月は後半に卸業者の販売意欲が増して市場が乱れたため、当月は早い段階から販売数量を確保しようとする動きが表れ、提示値の上げ幅が2円50銭に届かない卸業者もみられた。
 灯油は56円〜57円50銭が主流で2円20銭〜2円50銭上昇した。太平洋側を中心に寒さが緩んだ地区があり、引き合いの鈍化を懸念して値上げをやや抑制する動きが表れた。
 軽油(未課税)とA重油は堅調で、大半の卸業者が元売の仕切り改定通りに2円50銭の値上げを打ち出した。軽油は56円50銭〜57円50銭、A重油は54円50銭〜55円50銭が主流になった。
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