2025年07月04日更新
出光「 ICOF B5軽油」供給開始 宮城・地熱調査の掘削機に CO₂排出抑制+クレジット全量相殺
出光興産は7 月から、バイオディーゼル燃料を5%以下の割合で混合する「B5軽油」と、カーボンクレジットでCO₂(二酸化炭素)排出量をオフセット(相殺)する「出光カーボンオフセットfuel(ICOF)」を組み合わせた新商品「出光カーボンオフセットfuel B5軽油」の供給を始める。
実際のCO₂排出を5%抑えつつ、クレジットによって全量をオフセットする燃料で、同社が関東天然瓦斯開発(本社千葉県茂原市)と共同で地熱発電調査を進めている、栗駒南麓プロジェクト(宮城県栗原市)に全国で初めて供給する。
地元でバイオディーゼル燃料の製造・販売を手がけている千田清掃(宮城県大崎市)が、宮城県内外の飲食店など1300カ所の拠点で回収する廃食用油などを原料にB5軽油を製造する。県内の地熱調査で用いる掘削機械に使用することでエネルギー地産地消のモデルとなり、宮城県が掲げる〝みやぎゼロカーボンチャレンジ2050〞への貢献も期待される。
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2025年07月03日更新
SS地下タンク・自家発電入れ替え ベーパー回収設備設置 3事業補助申請受付中
石油協会はいずれも6月30日〜7月31日までの1カ月間、申請を受け付ける。
SSの既設地下タンク・地下配管を二重殻タンク・樹脂製配管に入れ替える工事の予算は約7800万円。補助対象項目は、安全栅や警備費といった共通仮設費、解体工事、タンク・配管本体、給油設備工事、消防納付金で、土壌浄化費用を含め2000万円が補助対象経費の上限額と定めている。
補助率は中小企業の場合、過疎地域持続的発展市町村計画に「石油製品の安定供給維持・確保」を位置づけている地域か、市町村内のSS数が3カ所以下または居住地から最寄りSSまでの距離が15㌖以上ある地域を抱える市町村で、総合計画に「同安定供給の維持・確保」を位置づけている地域-のいずれかの過疎地域は4分の3を適用する。
他の過疎地域は3分の2を、非中小企業はすべての地域を4分の1とする。
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2025年07月02日更新
ガソリン、軽油7円台 灯油6円台大幅下落 3油種19ヵ月ぶり安値
資源エネルギー庁が6月30日に公表した5月分の石油製品卸価格調査の結果によると、レギュラーガソリンの全国平均価格は㍑142円30銭で前月比7円30銭値下がりした。軽油も7円30銭下落し90円90銭。灯油は91円70銭に6円60銭値下がりした。大手元売の卸価格引き下げをほぼ反映した。
ガソリンと軽油の値下がりは2024年11月以来、6カ月ぶり。7円を超える大幅下落は、ガソリンが2023年10月(9円50銭)以来、19カ月(1年7カ月)ぶり。軽油は同(9円40銭)以来、19カ月(同)ぶりだ。
灯油の下落は2024年8月(2円10銭)以来、9カ月ぶり。6円を超える大幅下落は2023年10月(9円50銭)以来、19カ月(同)ぶり。
ガソリンは佐賀県の最大8円30銭、山梨県と長崎県8円の3県が8円以上と値下がり幅が大きかった。北海道、山形、群馬、静岡、香川、福岡など20道県が150円を下回ったことで、150円台がなくなった。
軽油は長崎県で最大9円値下がりしたのが目立つ。一方で沖縄県の6円、栃木県の6円70銭、福島、愛知、岐阜、滋賀4県では6円80銭と下落幅が比較的小さい。
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