2026年07月27日更新
紅海封鎖新たな懸念浮上 WTI大幅高90㌦台 ブレント100㌦超
イエメンの反政府組織フーシ派による紅海封鎖という新たな材料に、原油市場は強い反応を示した。23日のWTI原油先物(期近・終値)は前日比㌭5㌦36㌣の大幅高となり、92㌦19㌣と6月4日(93㌦4㌣)以来の高値をつけた。ブレントは6㌦62㌣高の100㌦69㌣と、5月23日以来2カ月ぶりに100㌦を超えた。
同日、サウジアラビアのタンカー2隻が紅海で攻撃を受けたと報じられた。イランの戦闘にフーシ派が呼応する懸念は、2月28日の米国・イスラエルによる攻撃開始当初からあがっていたが、戦闘停止に向けた覚書破たん以前は、市場が材料視するほどの動きはみられなかった。
紅海は、サウジがパイプラインを用いて出荷する〝ホルムズ域外中東原油〞の主要輸送ルートのひとつだ。
5月の石油統計によると、日本の原油輸入のうちサウジの構成比は27・8%だったが、同月にホルムズ海峡を通航したタンカーは極めて少なく、相当量が紅海ルートを用いたと推測される。
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2026年07月25日更新
TTSレート164円台 円建て原油押し上げ 39年7ヵ月ぶりの円安水準
1986年12月以来、39年7カ月ぶりの円安ドル高が、ホルムズ海峡情勢悪化とともに円建て原油価格を押し上げている。23日の大手銀行のTTSレートは1㌦164円12銭と、2日連続で164円台となった。
米国とイスラエルがイランへの攻撃を始める前の2月平均は156円13銭だった。22日のWTI価格(期近・終値)㌭86㌦83㌣で換算すると、2月平均と足元の為替水準による円建て価格の差は㍑4円30銭以上になる。
円安ドル高が進行する大きな要因はイラン情勢の深刻化で、現状は油価上昇とともに、日本の原油調達にとっては悪循環だ。政府の激変緩和補助は、かつて原油価格が下落しても出口に向かえなかった際に「円安対策で支給されているようなもの」といわれたが、現状は原油も為替も円建て価格の押し上げ要因で、補助制度への負担が強まっている。
広域特約店幹部は「為替が160円付近の時は、いちいち計算をしなくても原油の円建て価格を把握しやすかったが、さすがに今は電卓を叩いている」と、急激な円安の進行を懸念する。
2026年07月24日更新
6月分原油CIF 円建て3608円高11万7684円
財務省が22日に発表した6月分の貿易統計ると、旬間速報によ円建て原油CIF価格(運賃、保険料込み到着値)は前月比㌔㍑3608円(3・2%)上昇し、過去最高値11万7684円となった。
ドル建ては㌭2㌦52㌣(2・2%)高の117㌦18㌣。円建て、ドル建てともに4カ月連続上昇。円ドル換算レートは1㌦159円67銭で1円52銭の円安ドル高となり、円建ての上昇を助長した。
旬間ベースでは上旬が㌔㍑11万4968円、中旬が11万4208円、下旬が12万3894円だった。
原油輸入量は前年同月比13・7%減の881・6万㌔㍑。472・7万㌔㍑だった前月からは86・5%回復した。中東は40・6%減の569・2万㌔㍑と引き続き前年を大きく下回ったが、前月の396・7万㌔㍑からは43・5%増加した。代替調達の主力となる米国は459・5%増の272・2万㌔㍑、前月比でも372・6%の大幅増となった。6月はロシアからの輸入も162・5%増の18・4万㌔㍑あり、三つのエリアで859・8万㌔㍑と、全体の97・5%を占めた。
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