2025年09月18日更新
原油横ばい円高再び 週間コスト小幅低下 4週ぶり反落
本紙算定の円建て週間原油コスト(ドバイ・オマーン平均)は小幅な変動が続き、9〜15日が前回算定時から㍑30銭ほど下落、10〜16日が40銭ほど上昇した。火〜月曜日の算定期間では4週ぶりに反落。原油相場がほぼ横ばいとなるなか、為替相場が円高ドル安に傾き、円建て価格を押し下げた。
原油相場は、中東や中東欧の地政学リスクなどが上昇要因となる一方、主要産油国の増産方針や米国の石油在庫増加などが上値を抑えた。
指標原油は9〜15日にかけて、WTIの期近物が終値で㌭62〜63㌦台、北海ブレントが66〜67㌦台の値動き。期間平均ではやや軟化し、WTIが50㌣(0・8%)安、北海ブレントが11㌣(0・2%)安だった。
中東産ドバイ・オマーン平均は、9〜15日が10㌣、10〜16日が80㌣ほど値を上げ、2週ぶりに70㌦台を回復。8月後半以降、4週にわたって70㌦近辺での小動きが続いている。
為替相場は大手銀行TTSレート平均で、9〜15日が1㌦148円44銭で73銭の円高ドル安、10〜16日が148円48銭で70銭の円高ドル安だった。
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2025年09月17日更新
高速道2週上昇 ガソリン1円50銭高198円30銭
東日本、中日本、西日本高速道路3社の各管内サービスエリア、パーキングエリア設置SSの9月第2週レギュラー全国平均店頭価格は、前週比㍑1円50銭高の198円30銭で値上がりは2週連続となった。
東日本は1円50銭高の192円、中日本が1円80銭高の202円20銭、西日本は1円40銭高の201円90銭、3管内ともに2週連続上昇。最高値は209円、最安値は168円だった。
軽油は1円50銭高の177円20銭、2週連続上昇。東日本が1円50銭高の170円90銭、中日本は1円90銭高の181円70銭、西日本は1円30銭高の179円80銭で、3管内ともに2週連続上昇した。最高値は188円、最安値は152円だった。
2025年09月13日更新
太陽石油 持続可能性炭素の国際認証取得 廃プラ分解油、再商品化準備も
太陽石油は本社(東京都千代田区)と四国事業所(愛媛県今治市)で、持続可能性と炭素に関する国際認証「ISCC PLUS認証」を取得した。四国事業所で製造する各種製品に対して、同認証に基づき、リサイクル原料やバイオマス原料などに由来する「環境特性」を柔軟に割り当てることができるようになる。
また廃プラスチック分解油などを製油所の原料として活用し、再商品化する「ケミカルリサイクル」の準備を進めていることも明らかにした。現在は四国事業所で廃プラスチック分解油などの受入設備を建設している。
同認証はバイオベースやリサイクル由来の原料などについて、サプライチェーン全体の管理とトレーサビリティを担保するもの。また環境特性の割り当ては「マスバランス方式」を利用する。マスバランス方式では、例えばバイオマス由来原料3㌔㍑、石油由来原料7㌔㍑を混ぜ合わせ10㌔㍑の石油製品を製造したときに、3㌔㍑を「100%バイオマス由来」、7㌔㍑を「100%石油由来」の製品などと見なすことができる。
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