2025年12月03日更新
OPECプラス閣僚会合 現行協調減産 再確認
OPECプラスは11月30日、半年に1度の閣僚会合を開き、現行の協調減産方針を再確認した。また月例で実施している有志8カ国(サウジアラビア、ロシア、イラク、アラブ首長国連邦、クウェート、カザフスタン、アルジェリア、オマーン)の会合も開かれ、すでに示している1〜3月の増産一時停止方針を再度表明した。
OPECプラスは前年12月の閣僚会合で、参加国全体で実施している200万㌭/日の協調減産を2026年12月末まで延長する方針に合意していた。今回の会合で変更はなく、従来方針を確認するにとどまった。
有志8カ国の会合でも方針の変更はなかった。参加国全体の協調減産とは別に、8カ国は追加的自主減産として165万㌭/日、さらに220万㌭/日を上積みしていたが、うち220万㌭/日は4月から段階的に減産を縮小し9月までに終了。さらに165万㌭/日の段階的縮小を10月から始めている。
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2025年12月02日更新
灯油好調124・7%軽油、B・C重油堅調 ガソリン98・2%後半出荷鈍く 10月石油統計速報
資源エネルギー庁が11月28日に公表した石油統計速報によると、10月の燃料油国内販売量は灯油、軽油、B・C重油が前年同月を上回り、全体でも99・6%の1123万6650㌔㍑と堅調だった。ただ前年割れは2カ月ぶりで、2019年同月比では86・0%となった。
ガソリンは前年同月比98・2%の356・4万㌔㍑、前年実績を下回るのは2カ月ぶりだ。前半は暑さが残ったが、中旬の3連休以降は天候要因もあって出荷が鈍った。
灯油は124・7%と大きく伸び、2カ月連続で前年を上回った。遅れ気味だった流通段階の在庫確保の動きが、需要期に向けて本格化した。軽油も100・5%の266・2万㌔㍑と3カ月ぶりに前年を超えた。A重油は95・8%。前月の87・7%からは改善したが、前年割れは9カ月連続に伸びた。
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2025年12月01日更新
竹中工務店 建設重機にHVO高混合軽油供給 エンジン性能・操作性を実証
大手総合建設会社の竹中工務店(本社大阪市中央区・佐々木正人社長)は、次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を建設重機に用いた実証実験を開始した。建設現場内の燃料使用で排出するCO₂(二酸化炭素)を削減するのが目的。東京都内の江戸川清掃工場建替工事で実証実験を行い、ユーグレナ(出雲充社長)が開発した「サステオ」の性能を検証する。
サステオは、水素化処理植物油(HVO)を51%混合した軽油。軽油の規格に適合している。従来のHVO100%品は密度が軽油にくらべて低いことから、地方税法上、軽油が燃料タンクに残った状態での継ぎ足しができなかった。サステオは継ぎ足しができるため、頻繁に建設現場を往来するラフテレーンクレーンのように、公道を走行する建設重機への活用が容易になるという。
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